踊りは落語家の必須科目みたいなもので、巧いヘタはあっても踊れない噺家はいません、・・・いない筈。
その昔、400年近い歴史を持つ日本の伝統的な芸能に「江戸糸操り人形」というのがあり、歌舞伎の名場面などをあやつり人形で見せるという最高水準の芸事だった。
当代9代目雷門助六師匠は、この滅びてしまった糸あやつりの人形振りを先代の雷門助六師匠から受け継ぎ、今も寄席の高座で生き生きと演じている。
両足を大きく開いたまま、すっと足を閉じながら上半身が伸びてゆく場面で寄席はいつも拍手喝さいに包まれる。
あまりに軽快なものだから、簡単だと思って真似してみると、素人には全く上手くは行かない。
江戸時代のブレイクダンスだと思って味わうと芸の深みに圧倒されることしばし。
Copyright © 2013 Tsuburaya Yume Kobo Inc. All Rights Reserved . Copyright © 2013 fabulous japan works Inc. All Rights Reserved .